- 補強土工法の表面工としてプレキャストコンクリート板を使用
- 急勾配化(垂直〜5分※)により自然法面を可能な限り残す ※3分勾配を標準とする
- 逆巻き施工を基本とした安全性の高い工法(法面を上から下へ仕上げる)
逆巻き施工を基本とした安全性の高い工法
- 急勾配化(垂直〜5分※)により、法面上下の有効な土地活用が可能 ※3分勾配を標準とする
- 逆巻き施工により、上部構造物の保護と施工中の地山のゆるみと崩壊事故を防止
- 表面工のプレキャスト化により、品質の向上と工期短縮・省力化が可能
- 高い耐久性とメンテナンスフリーにより、長期的なライフサイクルコストを低減
- 表面工及び補強材の高い強度により、優れた耐震性を実現
- プレキャスト板の擬石模様により、景観に配慮
拡孔支圧型補強体の独自開発従来、地山補強土では不向きとされている軟弱な粘性土やN≦10の砂質土など、周面摩擦抵抗の小さい土質に対して、PANWALL工法協会で独自に 開発した拡孔支圧型補強体を使用することにより適用が可能になりました。
補強土工法における表面保護工の効果について室内実験と、屋外実証実験により検討を行いました。
その結果は下に示すとおりです。
図-1に載荷位置での荷重〜鉛直変位関係を示します。横軸は鉛直変位量、縦軸は載荷重を示します。図より、いずれのタイプにも破壊時ピーク強度が現れています。破壊強度はNo.4>No.3>No.2>No.1の順です。また、載荷重の増加勾配は、No.4>No.3>No.2>No.1の順であり、変形の拘束という点から見てもNo.4が最も優れています。すなわち、パネルの有無、パネルの剛性の増加が変形に対する拘束を大きく左右します。
図-1 荷重〜鉛直変位関係
(補強材+表面パネル)の変形の状態
(補強材+表面保護パネル)の破壊後の様子
表面保護工は法面表層の浅い崩壊を抑制します。
剛性の大きい表面保護工を施すことにより、破壊過程における水平・鉛直変位を小さくできます。
室内模型実験
屋外実証実験
(第28回土質工学会研究発表・第31回地盤工学会研究発表)